茶色のカマキリは珍しいのか?

カマキリのイメージ 日々雑感

先日のこと。

暑かった夏もそろそろ終わりかなぁ・・・と思いながらボーっと外を眺めていると、何やら細長い虫がベランダの上を歩いている。

良く見てみると、茶色のカマキリ。

「へぇ、茶色かぁ。珍しいな・・・。ん、珍しいのか?カマキリは普通緑だよな。やっぱ、珍しいよね。いや待てよ。ちょっと前にも玄関先のツツジの葉っぱの裏側になんか茶色いっぽいヤツがいたよなぁ。」ということで本日はカマキリの色について調べたことなどを書いていこうと思います。

虫との遭遇率は高めです

以前、カエルが鳴くことについて記事にしましたが、

カエルが鳴くと雨が降るんじゃなくて、雨が降るとカエルが鳴く
雨が降り始めると同時に我が家の周りはカエルの鳴き声に包まれ(襲われ)ます。うるさいけれども梅雨らしい雰囲気を満喫できます。

友蔵の住んでいるところは、ホタルの時期になるとご近所の用水路に行けば普通に天然のホタルを見ることができるような自然環境にあります。

ですからセミやトンボは当たり前。レアなところではナナフシなんていう虫にも遭遇することがあります。

あっ、そうそう。

夏真っ盛りの頃(特に8月)の夜にウオーキングをしていると、そこら辺に設置してある街灯の下でひっくり返って必死に起きようともがいているカブトムシを見つけることができます。(カブトムシに出会う確率は10時を回ったあたりから高くなるような経験則があります。)

子供が小さな時には拾って家に持ち帰ったものでした。

ホームセンターで売っているカブトムシを買うなんて信じられない!って感じ。

そんな環境ですから、カマキリ自体は珍しい昆虫ではありません。

何となく茶色のカマキリとの遭遇率が低いような気がしたのです。

茶色のカマキリその2

庭先にいた茶色のカマキリ。ピンボケですみません。

カマキリが緑色というのは刷り込みか?

絵本をはじめとして映画やアニメ、雑誌などに登場するカマキリはあざやかな緑色をしていることが多いですね。

友蔵が最近観た映画の「グースバンプス モンスターと秘密の書」という作品にも大きな緑色をしたカマキリのモンスターが出てきます。

そのジャンボ・グリーン・モンスター・カマキリが(カタカナばっかりだと読みにくいね。)、これでもかっ!と言わんばかりに大暴れするシーンがあったりしてなかなか面白い映画です。

こちらのサイトが参考になるかも・・・

グースバンプス モンスターと秘密の書 : 作品情報 - 映画.com
グースバンプス モンスターと秘密の書の作品情報。上映スケジュール、映画レビュー、予告動画。1992年の第1作刊行以来、シリーズ累計3億5000万部の売上を誇るR・L・スタインの児童向けホラー小説「グースバ...

ちょっと怖いけどお子さまと一緒に家族全員で楽しむのにはおすすめの作品だと思います。

グースバンプスは日本語で「鳥肌」の意味。
ずいぶん前にテレビシリーズがNHKのEテレで子供向け番組として放送されていました。
ゾクッと鳥肌が立つくらいの怖いお話と言ったところでしょうか。

いつもどおり、話が少し違う方向へ行きそうなので・・・元に戻して。

そんな事もあって、「カマキリと言えば緑」みたいなイメージが勝手に頭の中に刷り込まれているのではないかと思っています。

加えて、葉っぱなどの上では目立たない緑色がその他の場所、例えば家の壁などの上では逆にものすごく目立ってしまうので緑色のカマキリは印象に残りやすいのかもしれません。

日本にいる主なカマキリの種類と色について

日本いる主なカマキリの種類を簡単に紹介していきます。

オオカマキリ

日本最大のカマキリ。

体色については緑色型と茶色型の両方が存在。

北海道、本州など日本全土に生息している。

オオカマキリと呼ばれるだけはあり、体長は10センチ前後ほどにもなる。

10センチと言ったら結構なでかさだと思います。

チョウセンカマキリ

名前に「チョウセン」と付くところがなんとも・・・

単にカマキリと呼ばれることもあり。

オオカマキリよりも一回り小さく、緑色型と茶色型の両方が存在。

ウスバカマキリ

世界の標準的カマキリ。スタンダードカマキリ。ということで、世界各地に生息。

ファーブル昆虫記に登場する種でもあり、そっちの方面(どっちの方面だよ!)でも有名。

我らが日本においては、日本産のオオカマキリと比較してその数は少なく、見つけるのは困難な種類。

ハラビロカマキリ

お腹周りが大きく、他のスマートなカマキリよりもずんぐりむっくりした姿をしている。

その容姿から「ハラビロ」と名付けられたカマキリ。

ほとんどが緑色型で茶色型のものは少ないとされています。

コカマキリ

「名は体を表す」のとおり、小型のカマキリ。最大でも6センチ程度の体長にしかなりません。

体色については、茶色型が多く、緑色型は少ないとされています。

私が今回見たカマキリは、大きさや色から判断するとこのコカマキリのような気がします。

茶色のカマキリその1

こちらはピントが合ってる写真。こっちを見てますね。

その他にも日本には数種類のカマキリが生息しているようですが、興味のある方は

カマキリ 日本 種類
検索

で調べると出てきますので参考にしてください。

同じ種類でも緑色と茶色が存在

上記の「日本にいる主なカマキリの種類と色について」でも書いたように、同じカマキリの種類の中に緑色のものと茶色のものが存在しているようです。

また、中には緑と茶の混じったハイブリッドタイプの個体もいるようで、一概にオオカマキリだから緑色などとは言えないことがわかりました。

カマキリ:ハイブリッドタイプ

ハイブリッドタイプのカマキリ(種類不明)

友蔵は、カマキリの種類によって緑色のカマキリ、茶色のカマキリがいるものだと思っていましたが、その考えは間違っていたようです。

なぜ緑色と茶色なのか

なぜカマキリの体色は大きく分けて緑色と茶色なのでしょうか。

これは周りの環境に合わせて擬態しているというのが通説です。

擬態・・・虫などが周囲の物(花や草など)に似せた色・形などの状態になりすますこと

草の多い場所で育ったカマキリは緑色になり、枯れ草や木の多い場所で育ったカマキリは茶色になると言われています。

そのように説明されると「なるほど!」と思ってしまいますが、一部ではそれは否定的にとらえられています。

実験として草しか生えていない環境の下で孵化させたカマキリをそのまま緑豊かな草の中で育てても、一定の割合で茶色のカマキリは必ず発生(?)することが分かっています。

育った環境が体色を決定するのならすべてのカマキリが緑色になるはずですよね。

育った環境によって色が決まることもあるけど、絶対そうだとは限らない・・・みたいな感じでしょうか。

カマキリはその体色を利用している

ただ、カマキリはその体色を利用していることは間違いありません。

緑色ならば草の中にじっと隠れ、自分の姿を見つかりにくくする。

そして、獲物が近づいて来るのを密かに待つ。という捕食するための擬態

一方、草の中に身を置くことでカマキリを餌とする(カマキリを食べてしまう)鳥などの動物から身を守る。という捕食されることから逃れるための擬態

これらの二つの場面において、自分の体色を上手に利用しています。

これも研究では、自然の中で生き残ることを優先しているとする説が有力なようで、狩りをするための擬態よりも食べられないようにするための擬態の方が主ではないかと言われています。

地面にいても目立たない茶色のカマキリは「外的から身を守ること」を優先して茶色を身にまとっているという説もあるくらいですから。

その行動からカマキリは自分の色を自覚して生きているということで間違いないでしょう。

カメレオンのように背景に色を合わせているのではない

ただ、カマキリが自分の体色を利用して擬態していると言っても、本人(?)の意思で自由にコロコロと色を変えることはできません。

今日は草むらにいるから緑色になっとこうかな?

なんてことはないようです。

友蔵はカメレオンのように自分の置かれている環境に応じて緑色になったり茶色になったりと自由自在に変色するものだと思っていました。

カマキリはある時点で緑色か茶色、もしくは混合色となったらそれ以降、体色は変化しないことが分かっています。

緑色のカマキリは基本的に草むらなどで、茶色のカマキリは基本的に枯葉や木の上で一生を過ごすことになるのでしょう。

茶色のカマキリの出現率

上の「日本にいる主なカマキリの種類と色について」で紹介しているようにカマキリの種類によって緑色型の比率が多いものや茶色型はほとんどいないものがあることは分かっています。

でも、実際には茶色型のカマキリってどのくらい存在するんだろう?という疑問がわいたのでさらに調べてみました。

ここでは、日本最大のカマキリであるオオカマキリを例にしますが、緑色型と茶色型の比率は5:5になるそうです。

つまり、緑色のオオカマキリと茶色のオオカマキリは同じ数だけ存在するということになりますね。

この5:5の比率は同じ卵から生まれた兄弟であっても等しく半分になり、様々な育成環境下にあっても等しく半分と、その出現率は変わらないということが判明しています。

なので、オオカマキリに限って言えば、緑色のカマキリが多いというのは思い込みということになるかと思います。

ちなみに補足ですが、オオカマキリは一つの卵(専門用語では卵鞘(らんしょう)という。)から200匹ほどの幼虫が誕生し、その後、立派な10センチ前後の成虫になる個体は2匹だと言われています。

生存確率1%の厳しい世界ですね。

それを考えると、緑色型と茶色型の比率が5:5で、それぞれが草むらや枯葉の上で生活する習性を持っていることは自然の摂理なのだ!と妙に納得してしまいます。

とにかく生き残る。そして種の存続を図る。

まさにサバイバルのための出現率だと考えます。

カマキリの色についてのあれこれ

生まれながらにして色は決まっている説

これはもう読んで字のごとく。

卵の中にいる時から遺伝的に色が決まっているという考えです。オオカマキリでいうところの5:5の法則ですね。

持って生まれた色をひたすら守り抜くのではないかという説です。

カマキリのオスに緑色の個体は存在しない説

良く言われている説のようですね。友蔵は今回の調査で初めて知りました。

これもオオカマキリでは通説となっていて、一般的にはオオカマキリのオスに緑色をしたものはいないと言われています。

しかし、一方で「いやいや、それは非常に少ないだけで実際にはいるよ。」という人もいて定かではありません。

昆虫図鑑などでは「オオカマキリに緑色のオスはいない。」と明記しているものもあるようですね。

これについては引き続き調査したいと思います。

日光が関係している説

自然の光をたくさん浴びると緑色になるという説です。

確かに真夏の炎天下の草むらで見るカマキリは惚れ惚れするほどの緑色をしていますね。

日光、関係していますかね?

脱皮する際に色を変える説

これは結構信ぴょう性のある説だと個人的に思っています。

幼虫から成虫への成長過程で何度か脱皮するようですが、その際に一度だけその時の環境に合わせて色を決めるようです。

カマキリを飼育している人たちのブログなどに脱皮したら色が変わったと書かれていました。目撃談なのだから間違いないのでは・・・

実は良く分からない

いろいろ調べてみましたが、

実は、

このカマキリの色については、どうして緑色になるものがいたり、茶色になるものがいたりするのかの根本的な理由は良く分からない

というのが本当のところです。

世界の偉い昆虫学者さんが日夜その理由を探っているようですが、昆虫がその色を決定するのは遺伝的な要因か環境的な要因かはいまだに解明できていないようです。

しかもそのタイミングさえも定かではないという不思議な生き物。

その謎が解明されるのはいつのことでしょうか?

いつかきっと、人類の英知が理由を突き止めることを期待して本日は終わろうと思います。

長文にお付き合いいただきありがとうございました。

ん?

ここまで書いて気が付いたぞ。

昆虫」って単語で気が付いた!

そう言えば、バッタにも緑色のヤツと茶色のヤツいるよな・・・

そう言えば、カメムシにも緑色のヤツと茶色のヤツいるよな・・・

なるほど、そういうことか(どういうことだよっ!)。

緑色と茶色のヤツいるよな。

確実にいるよな。

ふ~ん、昆虫って奥が深いね。

では、では。

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この記事を書いた人
友蔵

友蔵です。家族から相手にされない1964年生まれのオッサンです。

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